2008.09.17 Wednesday
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2007.03.10 Saturday
【496】「三水に和」の字源
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もちろん、「水+和」の形声ですね。
以上、終わりでは身も蓋もない。
漢和辞典によっては、国字とするように、日本語としての意味もあるのです。
お分かりのように「なぎ」の意で、字源は、「水+和(なぐ)」です。
漢字があるのを知らずに作ったか、意味を知らずに字源俗解したのかわかりませんが、「なぐ」という意味に「和」を充てたのは間違いないでしょう。
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2006.01.29 Sunday
【373】「三水に雪」の字源
寒いときに雨の変化したものが「雪」であるが、この字も「ゆき」の意で「セツ」の音もある。
よって、「雪」の字の異体字なわけであるが、『大漢和辞典』にも『中華字海』にもない。
12世紀ごろの日本の古辞書にはじめて見られ、その後も日本の古辞書に見られることは、「和製漢字の辞典」を見ていただきたい。
何故、「雪」に「三水」をつける必要があったのか、不思議であるが、これに対する字源俗解だろうが、まったく無視できない説がある。
これについては、今日の「四字熟語と漢字のブログ」(427)で触れておいたので、見ていただきたい。
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2006.01.22 Sunday
【367】「沖」の字源
「おき」と読むのが、日本独自の意味をあらわし、国訓だとご存知じゃない方もいらっしゃるだろう。
漢字本来の意味は、「むなしい・かたよらない」などであり、「チュウ」と読むため、旁が「中」であり、会意兼形声と言われるが、「三水」に関係するような意味があると思われない。
日本での意味の場合は、沿岸でもなければ、遠洋でもない、その中間の「沖(おき)」だとと言うことで、「海+中」の省画合字であろう。
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2005.11.18 Friday
【327】「溂」の字源
「溌溂」とかかれる場合にのみ使われる、「ラツ」と読む国字。
私が国字だと思うが、漢検が国字としない唯一の字。その逆は、たくさんある。
「三水+剌」と解字する漢和辞典が多いが、それでは漢字の組み合わせを書いているだけで、なぜ「三水」と「剌」を組み合わせて「溂」を作ったかという部分にまったく触れられていないことになる。
「溌剌」の字の「溌」の字の「三水」に影響されて、「剌」にも「三水」がつき、「溂」ができたというような解説が必要であろう。
ちょっと考えると、国字ではなく、異体字のように思えてしまうが、「剌」の字は「溌剌」と使う場合以外の用法もあるが、「溂」は「溌溂」の用法しかなく、用法の差があるので、国字といえる。
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2005.10.17 Monday
【296】「三水に入」の字源
国字「圦」の異体字とする漢和辞典があり、用法的にも近いものとは思われるが、異体字ではないだろう。しかし、国字には間違いないと、数ヶ月前まで思っていた。
しかし、何ヶ月か前、『字鏡集』の一つを見ていたとき、たまたまこの字に反切がついているものを発見し、現在では、『字鏡集』3種のほか『名義抄』にもこの字を発見できた。
一番古い『名義抄』には、反切のほか、入声であることまで記されている。
国字であることが間違いないであろう文字まで、音注や反切が記されていることは、そんなに珍しいことではないが、国字に対し、四声が付されている例は、不勉強のためか思い出さない。
確かにこの字は、中国の辞書に見当たらないようだが、佚存文字である可能性を否定できない。
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2005.09.07 Wednesday
【225】「汢」の字源
この字は、現実に使われているのが確認できるのは、高知県窪川町仁井田地区の「汢(ぬた)の川」という通称のみである。
古辞書には、出ていることがあるが、「ヌク」とある。
同じ古辞書に「ヌタ」の読みが期待されるところに「ヌク」とあることから、書写者の誤りあるいは、当時「ヌク」と読んでいたということが考えられる。
いずれにしても、「ヌタ」すなわち「沼田(ヌマタ)」の意であると考えられる。
よって、水気の多い土地ということで、会意に倣って「水+土」で「ヌタ」の字が作られ、この地名に残ったのであろう。
ただ、平成13年12月31日までは、この字ほか2種類の字が使われ、総代会名簿には、「二水に土」が使われていたという事実もあり、JISがこの地名を典拠としていたのであれば、正確でなかったことになる。
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